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2019.06/06(Thu)

『私に天使が舞い降りた!』を見て健康で文化的な生活を送ろう

グーテンターク。
R氏だよ。

最近、疲れてませんか?
宿題、課題、試験、労働、家事、生活……つら~い現実、つらいですよね。
今日は日頃みんなが様々な要因で疲弊してしまった時に摂取してほしい作品の紹介をしようと思います。

■ 皆さん『私に天使が舞い降りた!』はご覧になられましたか?

天使、舞い降りてますか?まだ?
結構、各種動画配信サイトで「私に天使が舞い降りた!」と検索してください。それが今あなたがとるべき行動です。
配信されているサービスは列挙するのが面倒になるくらい多く、最も見やすい(と思われる)ところだと、Amazonのプライム・ビデオでも見ることができます。
配信サービスの詳細はこちらをご参照くださいまし。

(この流れどこかで……?)

そんな『私に天使が舞い降りた!(以降、『わたてん』)』のあらすじは、こう。
大学生の星野みやこはある日、小学5年生になる妹のひなたが連れてきたクラスメイトの白咲花に一目惚れをした。みやこは何とかして花と仲良くなろうと画策するが、重度の人見知りである彼女の不器用な行動は、花に警戒心を抱かせるばかりであった。それでもお近づきになりたいと努力するみやこに対し、花は次第に心を開いていく。


………
……


グッド!


いいですねおねロリですよおねロリわかります?

■ 時代の最先端「おねロリ」とは

『わたてん』はいわゆる「おねロリ」に分類される作品です。
「おねロリ」とは、百合に属する一ジャンルで、お姉さんとロリがもにょっとする、なんか、こう、えぇやつのことだ。
昨今ではおねロリ百合アンソロジー『パルフェ』が発刊されるなど、ここ数年でじわじわと盛り上がりを見せている。
ちなみに、ここで言う「おね」とは後者(ロリ)に対する実際のお姉ちゃんとは限らず、要は年上の女性を指すので注意だ。
むしろそっちは「姉ロリ」などと呼ばれることもある。(姉妹百合じゃだめなのか?)(だめなんだよ)(きっと)
日本語って難しいね。

他の「おねロリ」では去年アニメ化もされた『うちのメイドがウザすぎる!』や、よりHENTAI性(not R18)を特化させた『お姉さんは女子小学生に興味があります。』などが現在進行系でシーンを牽引している。
個人的おすすめは「おねロリ」の土台を築き上げた作品のひとつである『柚子森さん』だが……これ以上は完全に脱線してしまうので、「お姉さんとロリの組み合わせって、尊いよな……」とご理解いただけた方は後でググってみてほしい。せめて『柚子森さん』だけでも。頼む。頼む。

■ 『わたてん』を見るという行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒やしと言えるのである

閑話休題。

じゃあ『わたてん』の何がいいの?ってハナシ。
言ってしまえば「え……全部……」で終わってしまうのですが、あまりにもオタクすぎるので少し細分化してみたいと思います。

・キャラがかわいい!

もっ、最高ですね。
お菓子に目がないクソみたいな服を着る花ちゃん、みゃー姉大好きひなた、ひなた大好きでっしょー!乃愛ちゃん、みんなに頼ってもらいたい小依ちゃん、夏音ママ。
みんな個性があってかわいい。
ちゃんと子どもらしさがあってかわいいし、嫌味なキャラクターもいなくてノーストレス。
乃愛ちゃんはひなたが好きすぎてかわいい。ひなたがイケメンすぎるのが悪い。仕方ない。
金髪で小悪魔っぽいのもかわいい。最高。ホワイトリリィ!かわいい。かわいい。語彙?最初からないよ。
ひなた役のリカチマルの目すきすき侍。

・ありがとう動画工房!

ちょっとした動きや仕草があまりにもかわいい。癒やし。ぷにぷにしてる。天使。
ありがとう動画工房。ありがとうめちゃかわジャパニメーション。
画面のどこを見ても幸せがある。こんなこと、誰にでもできることじゃないよ。
過剰な演出やうるさすぎる場面もこれといって特にない。
見ていて、画面にあるものがスルスルっと体に入っていくこの感覚……そう、これが動画工房クオリティ(インターネッツ古語)
見ていて全く疲れない。ここには癒やししかない。
優しい世界。平和の象徴。国宝。文化遺産。世界遺産。真理。
『わたてん』は──まだガンには効かないが、そのうち効くようになる。

動画工房はゆるゆり、GJ部、恋愛ラボ、未確認で進行形、ガヴリールドロップアウト……挙げたらキリがない!これらのアニメを制作してきた制作会社です。
今期の仙狐さんも動画工房だよ。見てね。

・音楽がいい!

OP/EDがとにかく素晴らしい。この手のアニメの声優ユニットソングだからとナメちゃあいけませんよ。
OPの「ぜんぶポイポイポイポーイ!」の「ポーイ!」の抜けの良さは本当に気持ちいいし、スウィングジャズ調のEDは油断すると泣きます。2話の内容からのEDへの流れがエモエモのエモだから歌詞も合わせてよく聴いてほしい。

劇伴制作は伊賀拓郎さん。
鍵盤ハーモニカ等を主体とした、ころころとした音楽がこれまたかわいい。
たしかにそれは、彼女らがいる空間を支え、生きている音楽として物語を彩っている。
主張も激しくなく、正しくBGMをしておられる。劇伴とはかくあるべき。
挿入歌的なものもあるわけですが、それは本編を見てからのお楽しみということで。

実は結構物語構成がいい!

かわいいキャラクターとみゃー姉を中心としたワイワイに30分間完全に意識をもっていかれそうになりますが、1話から12話までしっかりと芯の通ったストーリーラインがあります。

『わたてん』では大学生のみやこと妹・ひなたをキーに、友だちである花ちゃんをはじめ、様々なクラスメイトや母親、みやこの高校時代からの重度のストーカー友だc……違う、部活仲間などが登場し、物語が展開していきます。
怒涛の展開をしたり、毎話がクライマックスだったりといった手に汗握るようなお話は全くない。でも女子小学生の手は握る。すべすべ。

教室で机をくっつけたり、家庭科の授業でお菓子を作ったり、通学路で蜜を吸ったあの花……今は遠き日の思い出が蘇る描写も多数出てきます。
そんな様々な季節の日常が巡っていくなかで、人と出会い、外の世界を知り、ふれあうことでみゃー姉は変わってゆく。
そして辿り着く12話Bパート。すべての答えがここにあります。
この心理描写や作画、構成にはなかなかどうして唸らせられるものがあります。
『わたてん』とは、愛の力によって一人の人間が変わっていく様を描いた成長物語、と言っても過言ではありません。いやほんとに。

ちなみに、最終話12話はAパートも少し特殊。
日常的風景が主だった1話~11話ですが、最後の12話Aパートだけは少し違い、更にここにはちょっとした視覚的トリックも仕込まれています。
それに気付いた時、あなたは自ずと12話をもう一度見て、天使たちの愛の物語の深淵へと引きずり込まれることでしょう。
ここでは12話の考察は行いませんが、場面転換に注目して見ると、その仕掛けに気付くことと思われます。

……

細分化しても結局オタクだった。


『わたてん』は間違いなく、ここ2,3年で見てきたなかでナンバーワンヒット作でした。
なんか、本当に、見ている間だけでなく終わった後の時間も気持ちが楽になる全12話だった……。

泣けるアニメだけがいいアニメなのか?
熱くなれて爽快感のあるアニメだけがいいアニメなのか?
そんなことは決してない。断じてない。
世界観がとてもよく練られた作品だとか、考察が捗る作品だとか、後世に語り継がれるべき作品はそういったものだけではないはずだ。
人間や世に様々な感情があるように、作品にも様々な顔がある。

「おねロリ」、そして『わたてん』。
これは、アニメ・漫画だからこそできる表現と作品世界のひとつだ。
そんな『わたてん』を見終わった後の心に残るほっこりした気持ち。いつの間にか消えている負の感情。
苦しい時やつらい時、挫けそうな時……『わたてん』はあなたの心の支えになってくれると思います。

『わたてん』、是非ご覧ください。

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