2020.09/23(Wed)
【ネタバレあり】『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出てきたお花を見てみよう
【!】本稿には『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のネタバレが含まれます。【!】
少しどころか、本編の全体的なお話があります。
ご覧になられる場合は、本編視聴後を強く勧めます。
これは、2回目以降の視聴時の解像度を上げるための、作中に登場するお花の話をメインとした個人的解釈を含むオタクの独り言です。
今回はそこまで花花花花してなかったと思ったのだけれど、やはり少ないながらも確かに場面を際立たせていたので、短めではありますが作中に登場したお花について少し触れていこうと思います。
繰り返しになりますが、ネタバレがありますのでご注意を。
合わせてどうぞ↓(どちらもネタバレあり)
・TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出てきたお花を見に行こう
・『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』に出てきたお花を見てみよう
■ 手向けの花
まずは、今作で最もわかりやすく、また度々出てくるお花。
それはギルベルトとディートフリートの名前にもなっている、ブーゲンビリア。
○ ブーゲンビリア(Bougainvillea)
熱帯地域を原産とするオシロイバナ科・ブーゲンビリア属のお花。
詳しくは以前書いた、「TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出てきたお花を見に行こう」をご参照ください。
今作では2ヶ所にて印象深くブーゲンビリアが描写されています。
ひとつは、ヴァイオレットがギルベルトとディートフリートの母親の月命日に墓へ赴くシーン。ここは予告編でもカットが映っています。
ヴァイオレットが墓へ行く際に手にしていたお花こそが、彼らの家族と関連の深いブーゲンビリアのお花です。
直後の同シーンでのディートフリート大佐も同じ花を持っています。
また、このお花は中盤で再登場します。
それはギルベルトがまだ幼かった頃のディートフリートの回想シーン。
父親がブーゲンビリア家に生まれた男としての在り方を示さんとする場面で、「うちの花だ」というセリフと共にブーゲンビリアが画面を彩っています。
■ 溢れ出る思いの花
エカルテ島の学校で、名前を変えて先生として生きていたギルベルト。
そこで彼は、あるお花を見ながら「……ヴァイオレット」とこぼします。
そのお花とはヴァイオレット……ではなく、パンジーです。
○ パンジー(Viola x wittrockiana)
パンジーはスミレ科・スミレ属の一年草。
市場には10月頃より出回り始め、春までの約半年の間ガーデンやプランターの彩りとして目にすることが多いお花のひとつです。
駅前であったり、お店の前などでこれまでに何度も自然と目にしている方も多いと思います。
全般的な花言葉は「物思い」や「私のことを思って」など。
色によっても若干異なり、今作で出てきた紫のパンジーの場合は「思慮深い」となります。
パンジーの花の形が「物思いに耽る人の顔に似ている」ことから、このように“何かを思う”ような言葉が多く用いられています。
また、パンジーにとても良く似たビオラというお花があります。
一般的には、より大輪のものをパンジー、小輪のものをビオラと区別していますが、昨今では交雑(要は異種交配で、異なる関係にある植物を人工的に組み合わせて交配させたもの)が進み、その区別はとても難しいものとなっています。
現在流通している園芸品種のほとんどは交雑種です。
ちなみに、学名のViolaはビオラではなくスミレ属のことを指します。
パンジーはエディブル・フラワー(食用花)としても有名で、レストランで料理の彩りとしてお皿の上に乗っていることもあります。
食べられるよ。まじで。
そして先にも述べた通り、今作で出てきたパンジーは紫でした。
このお花が登場するシーンでは、ギルベルトがパンジーを見つめながら、思わず「……ヴァイオレット」と言葉を漏らしています。
思慮深い(物事を注意深く考えている様)という言葉の通り、ギルベルトがパンジーを見ながら彼女のことについて様々な事を考えている・思い返している場面を補強しているように見えます。
ちなみに、ヴァイオレットもスミレ科・スミレ属のお花。
パンジー、というかスミレ属の歴史はとても奥が深く、世界中の様々な団体や国でシンボルとしても使われていたりします。
かの有名なナポレオンやヴィクトリア女王等の歴史上の人物の出来事ともぶつかり、とても面白いお花です。
また、知っていくと非常に複雑な園芸史の一部も垣間見えるので、もし興味がある方は本等を読んでみてください。
スミレ属は知識の沼です。
■ 約束の花
物語中盤になると、ユリスという男の子が登場します。
病院に入院する彼は、自分の命が長くないことを悟り、両親と弟宛てに感謝を伝えるべく、ヴァイオレットへ手紙の代筆を依頼します。
そんな彼の病室に大切なお花・バラが置いてあり、またそれはまるでユリスの体調とリンクするかのように少しずつ元気を失っていきます。
○ バラ(Rosaceae Rosa)
バラの花言葉は全般的には「愛情」ですが、色や本数によって異なります。
オレンジのバラは「絆」や「信頼」といった花言葉を持ち、白いバラの場合にもいくつかの花言葉があり、その中のひとつに「約束を守る」という花言葉があります。
また、先述の通り、バラの花言葉は本数でも変わってきます。
(おそらく見間違いでなければ白い)バラは8本あり、8本の場合は「あなたの思いやりや励ましに感謝する」となります。
ヴァイオレットが初めてユリスの病室を訪れた際はオレンジのバラが置かれており、後日手紙を代筆するためにヴァイオレットが再訪した際にはそれが白いバラに変わっています。
このタイミングでバラの色が白に変わっていることに強い意味合いを感じました。
ヴァイオレットがユリスの両親と弟への手紙の代筆を終えた際、彼は「この手紙はすぐに渡すのではなく、自分が天国へ旅立った後に渡してほしい」とお願いし、ヴァイオレットとユリスは小指を絡めた、いわゆる指切りをします。
その際の背景にしっかりとこの白いバラが重なっており、ユリスとヴァイオレットの“約束”を際立たせています。
そして最期の瞬間にも白いバラは置かれており、それらは当時よりも少し萎れて見えます。手紙はヴァイオレットの手で渡すことはできませんでしたが、アイリスとベネディクトによって「自分が天国へ旅立った後に渡してほしい」という願いは果たされ、無事ヴァイオレットとユリスの交わした約束は守られました。
この他にも、ユリスの病室には窓辺にサボテンを含むいくつかのお花が置かれています。
(サボテン以外のお花はあのディテールからでは判別がつかない……)
○ サボテン(Cactaceae)
花言葉は「枯れない愛」。
昨今のボタニカルブームの影響もあり、植物が特別好きな方でなくても、多肉植物を目にすることは以前よりも多くなったかと思います。
多肉植物とは葉っぱや根っこに水を蓄えておける植物の総称であり、サボテンも多肉植物のひとつです。多肉植物の多くがサボテン科の植物である、というイメージ。
そのため、お花屋さん等の園芸品種を取り扱うお店では多肉植物とサボテンは分けて扱われていることが多いです。
より正確には例えば原産地が違ったり、構造が一部異なっていたり、分類がとても細かったり、といった部分でサボテンと多肉植物を分別することが可能です。
弁慶柱ってサボテンはすごいよ。まじで。
■ アイの花
そして最後。
印象的に、それでいて画面隅にさり気なく咲いているお花がひとつあります。
それは、デイジーがエカルテ島の学校を訪ねている場面。
そこには当時(社長とヴァイオレットが訪れたタイミング)には無かったアネモネが咲いています。
○ アネモネ(Anemone coronaria)
アネモネはキンポウゲ科・イチリンソウ属の多年草。
秋植え球根として出回る種のひとつで、ラナンキュラスやクレマチス等と合わせて人気のあるお花です。
一度咲いた後は適切にお世話をしてあげれば、特に掘り上げ等をしなくても(してもいい)植えっぱなしでまた翌年にお花を咲かせてくれます。
ちなみに、花びらのように見える部分は萼片(がくへん)と言って、実は花弁ではありません。
なのでアネモネは、“花びらのないお花”なのです。
茎を切ったりした時に出る汁に触れると人によっては炎症を引き起こしたりするので、家で育ていて何か手を加えたりする際にはご注意ください。
痛いよ。まじで。
今作に登場する赤いアネモネの花言葉は「君を愛す」。
物語終盤、ヴァイオレットからの手紙をきっかけに彼女のことを追いかけるギルベルト。
その果てでふたりは遂に再会し、互いに“あいしてる”を噛みしめあった。
その姿と、その後の姿を象徴するかのように、長年想い続けた先でようやくたどり着いたその場所に、“君を愛す”る花は咲き誇っていました。
数多くの愛が降り注ぐこの作品──『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という、ひとりの女性の人生譚を締めくくるに相応しいお花のひとつであると感じました。
……という感じで、TVアニメ・外伝に引き続き劇場版に出てきた主なお花の解説及び舞台での役割でした。
こうして見ると、春に咲くお花が多いですね。
今回はそこまでお花お花してないと思った(外伝がすごかった)けれど、劇場版で印象深く描写されていたお花を見終わってから振り返ってみると、「あー……これは……」となるようなものが多く、またそれがドンピシャで場面の意味合いを強めるものばかりで、「やはりヴァイオレット・エヴァーガーデン……」となってしまいました。(No語彙)
そういえば、本稿では触れませんでしたが、デイジー・マグノリアのデイジーもお花の名前ですね。
姓名がどちらもお花の名前のキャラって初……?
劇場版の感想となると、あの反則的すぎるアバン(開始数分でマスクが濡れ雑巾になって困った)や、細かいネタ(ヴァイオレットからギルベルトへ書かれた最後の手紙には、ギルベルトが読み上げていない一文があって、それは手紙がアップになる際に映っていて、その一文があったからこそ、あの後ギルベルトは走り出しヴァイオレットを追いかけた。なんて書いてあったかは明かされていない)など様々ありますが、本稿はお花の話ということで割愛。
集合写真にテイラーいたよね……;;
劇場版を何度も見返した時に、本稿がさらなる発見の手助けになれば幸いです。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
ありがとうございました。
少しどころか、本編の全体的なお話があります。
ご覧になられる場合は、本編視聴後を強く勧めます。
これは、2回目以降の視聴時の解像度を上げるための、作中に登場するお花の話をメインとした個人的解釈を含むオタクの独り言です。
今回はそこまで花花花花してなかったと思ったのだけれど、やはり少ないながらも確かに場面を際立たせていたので、短めではありますが作中に登場したお花について少し触れていこうと思います。
繰り返しになりますが、ネタバレがありますのでご注意を。
合わせてどうぞ↓(どちらもネタバレあり)
・TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出てきたお花を見に行こう
・『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』に出てきたお花を見てみよう
【More・・・】
■ 手向けの花
まずは、今作で最もわかりやすく、また度々出てくるお花。
それはギルベルトとディートフリートの名前にもなっている、ブーゲンビリア。
○ ブーゲンビリア(Bougainvillea)
熱帯地域を原産とするオシロイバナ科・ブーゲンビリア属のお花。
詳しくは以前書いた、「TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出てきたお花を見に行こう」をご参照ください。
今作では2ヶ所にて印象深くブーゲンビリアが描写されています。
ひとつは、ヴァイオレットがギルベルトとディートフリートの母親の月命日に墓へ赴くシーン。ここは予告編でもカットが映っています。
ヴァイオレットが墓へ行く際に手にしていたお花こそが、彼らの家族と関連の深いブーゲンビリアのお花です。
直後の同シーンでのディートフリート大佐も同じ花を持っています。
また、このお花は中盤で再登場します。
それはギルベルトがまだ幼かった頃のディートフリートの回想シーン。
父親がブーゲンビリア家に生まれた男としての在り方を示さんとする場面で、「うちの花だ」というセリフと共にブーゲンビリアが画面を彩っています。
■ 溢れ出る思いの花
エカルテ島の学校で、名前を変えて先生として生きていたギルベルト。
そこで彼は、あるお花を見ながら「……ヴァイオレット」とこぼします。
そのお花とはヴァイオレット……ではなく、パンジーです。
○ パンジー(Viola x wittrockiana)
パンジーはスミレ科・スミレ属の一年草。
市場には10月頃より出回り始め、春までの約半年の間ガーデンやプランターの彩りとして目にすることが多いお花のひとつです。
駅前であったり、お店の前などでこれまでに何度も自然と目にしている方も多いと思います。
全般的な花言葉は「物思い」や「私のことを思って」など。
色によっても若干異なり、今作で出てきた紫のパンジーの場合は「思慮深い」となります。
パンジーの花の形が「物思いに耽る人の顔に似ている」ことから、このように“何かを思う”ような言葉が多く用いられています。
また、パンジーにとても良く似たビオラというお花があります。
一般的には、より大輪のものをパンジー、小輪のものをビオラと区別していますが、昨今では交雑(要は異種交配で、異なる関係にある植物を人工的に組み合わせて交配させたもの)が進み、その区別はとても難しいものとなっています。
現在流通している園芸品種のほとんどは交雑種です。
ちなみに、学名のViolaはビオラではなくスミレ属のことを指します。
パンジーはエディブル・フラワー(食用花)としても有名で、レストランで料理の彩りとしてお皿の上に乗っていることもあります。
食べられるよ。まじで。
そして先にも述べた通り、今作で出てきたパンジーは紫でした。
このお花が登場するシーンでは、ギルベルトがパンジーを見つめながら、思わず「……ヴァイオレット」と言葉を漏らしています。
思慮深い(物事を注意深く考えている様)という言葉の通り、ギルベルトがパンジーを見ながら彼女のことについて様々な事を考えている・思い返している場面を補強しているように見えます。
ちなみに、ヴァイオレットもスミレ科・スミレ属のお花。
パンジー、というかスミレ属の歴史はとても奥が深く、世界中の様々な団体や国でシンボルとしても使われていたりします。
かの有名なナポレオンやヴィクトリア女王等の歴史上の人物の出来事ともぶつかり、とても面白いお花です。
また、知っていくと非常に複雑な園芸史の一部も垣間見えるので、もし興味がある方は本等を読んでみてください。
スミレ属は知識の沼です。
■ 約束の花
物語中盤になると、ユリスという男の子が登場します。
病院に入院する彼は、自分の命が長くないことを悟り、両親と弟宛てに感謝を伝えるべく、ヴァイオレットへ手紙の代筆を依頼します。
そんな彼の病室に大切なお花・バラが置いてあり、またそれはまるでユリスの体調とリンクするかのように少しずつ元気を失っていきます。
○ バラ(Rosaceae Rosa)
バラの花言葉は全般的には「愛情」ですが、色や本数によって異なります。
オレンジのバラは「絆」や「信頼」といった花言葉を持ち、白いバラの場合にもいくつかの花言葉があり、その中のひとつに「約束を守る」という花言葉があります。
また、先述の通り、バラの花言葉は本数でも変わってきます。
(おそらく見間違いでなければ白い)バラは8本あり、8本の場合は「あなたの思いやりや励ましに感謝する」となります。
ヴァイオレットが初めてユリスの病室を訪れた際はオレンジのバラが置かれており、後日手紙を代筆するためにヴァイオレットが再訪した際にはそれが白いバラに変わっています。
このタイミングでバラの色が白に変わっていることに強い意味合いを感じました。
ヴァイオレットがユリスの両親と弟への手紙の代筆を終えた際、彼は「この手紙はすぐに渡すのではなく、自分が天国へ旅立った後に渡してほしい」とお願いし、ヴァイオレットとユリスは小指を絡めた、いわゆる指切りをします。
その際の背景にしっかりとこの白いバラが重なっており、ユリスとヴァイオレットの“約束”を際立たせています。
そして最期の瞬間にも白いバラは置かれており、それらは当時よりも少し萎れて見えます。手紙はヴァイオレットの手で渡すことはできませんでしたが、アイリスとベネディクトによって「自分が天国へ旅立った後に渡してほしい」という願いは果たされ、無事ヴァイオレットとユリスの交わした約束は守られました。
この他にも、ユリスの病室には窓辺にサボテンを含むいくつかのお花が置かれています。
(サボテン以外のお花はあのディテールからでは判別がつかない……)
○ サボテン(Cactaceae)
花言葉は「枯れない愛」。
昨今のボタニカルブームの影響もあり、植物が特別好きな方でなくても、多肉植物を目にすることは以前よりも多くなったかと思います。
多肉植物とは葉っぱや根っこに水を蓄えておける植物の総称であり、サボテンも多肉植物のひとつです。多肉植物の多くがサボテン科の植物である、というイメージ。
そのため、お花屋さん等の園芸品種を取り扱うお店では多肉植物とサボテンは分けて扱われていることが多いです。
より正確には例えば原産地が違ったり、構造が一部異なっていたり、分類がとても細かったり、といった部分でサボテンと多肉植物を分別することが可能です。
弁慶柱ってサボテンはすごいよ。まじで。
■ アイの花
そして最後。
印象的に、それでいて画面隅にさり気なく咲いているお花がひとつあります。
それは、デイジーがエカルテ島の学校を訪ねている場面。
そこには当時(社長とヴァイオレットが訪れたタイミング)には無かったアネモネが咲いています。
○ アネモネ(Anemone coronaria)
アネモネはキンポウゲ科・イチリンソウ属の多年草。
秋植え球根として出回る種のひとつで、ラナンキュラスやクレマチス等と合わせて人気のあるお花です。
一度咲いた後は適切にお世話をしてあげれば、特に掘り上げ等をしなくても(してもいい)植えっぱなしでまた翌年にお花を咲かせてくれます。
ちなみに、花びらのように見える部分は萼片(がくへん)と言って、実は花弁ではありません。
なのでアネモネは、“花びらのないお花”なのです。
茎を切ったりした時に出る汁に触れると人によっては炎症を引き起こしたりするので、家で育ていて何か手を加えたりする際にはご注意ください。
痛いよ。まじで。
今作に登場する赤いアネモネの花言葉は「君を愛す」。
物語終盤、ヴァイオレットからの手紙をきっかけに彼女のことを追いかけるギルベルト。
その果てでふたりは遂に再会し、互いに“あいしてる”を噛みしめあった。
その姿と、その後の姿を象徴するかのように、長年想い続けた先でようやくたどり着いたその場所に、“君を愛す”る花は咲き誇っていました。
数多くの愛が降り注ぐこの作品──『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という、ひとりの女性の人生譚を締めくくるに相応しいお花のひとつであると感じました。
……という感じで、TVアニメ・外伝に引き続き劇場版に出てきた主なお花の解説及び舞台での役割でした。
こうして見ると、春に咲くお花が多いですね。
今回はそこまでお花お花してないと思った(外伝がすごかった)けれど、劇場版で印象深く描写されていたお花を見終わってから振り返ってみると、「あー……これは……」となるようなものが多く、またそれがドンピシャで場面の意味合いを強めるものばかりで、「やはりヴァイオレット・エヴァーガーデン……」となってしまいました。(No語彙)
そういえば、本稿では触れませんでしたが、デイジー・マグノリアのデイジーもお花の名前ですね。
姓名がどちらもお花の名前のキャラって初……?
劇場版の感想となると、あの反則的すぎるアバン(開始数分でマスクが濡れ雑巾になって困った)や、細かいネタ(ヴァイオレットからギルベルトへ書かれた最後の手紙には、ギルベルトが読み上げていない一文があって、それは手紙がアップになる際に映っていて、その一文があったからこそ、あの後ギルベルトは走り出しヴァイオレットを追いかけた。なんて書いてあったかは明かされていない)など様々ありますが、本稿はお花の話ということで割愛。
集合写真にテイラーいたよね……;;
劇場版を何度も見返した時に、本稿がさらなる発見の手助けになれば幸いです。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
ありがとうございました。
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